おしゃれなカフェやセレクトショップが集まり、女性に人気の岡山市・問屋町エリアに2007年から店舗を構える、京呉服好一様。振袖や訪問着、袴などのレンタル・販売を行い、成人式や卒業式、結婚式など、人生の節目を彩る和装を提案している。すべて正絹の上質な素材の振袖を約500点そろえ、古典柄から最新の流行柄まで豊富なラインアップが魅力だ。岡山市東区に城東店も展開。
普段の業務について教えてください
H様:経営者として、会社の年間計画を立案したり、広告・販売戦略を考えたりしています。また、お客様と接することが好きなので、月に一度開催している展示会などのイベントでは接客もしています。お客様と直接話すことでニーズを把握することができ、今後のイベントや次年度に向けたアイデアが浮かぶので、できる限り現場を知るように努めています。
アクター株式会社との出会いは?
H様:2015年に、私からアクター株式会社に問い合わせをしたのが始まりです。当社が扱う商品は、他の業種と比べると対象年齢や利用する場面が限られたものです。その中で、成人式を控えた18、19歳の年齢層は、それ以降に卒業式や結婚式といったイベントを迎える可能性が高いことから、当社にとっては大事なターゲットになります。もともとはそうした限られたターゲットに対して、訪問やダイレクトメールといった個別のアプローチをとっていたのですが、当時、個人情報の保護に関する意識の高まりから、そうした営業手法の在り方が問われ始めていました。スマートフォンの普及も進むなか、何か新しい営業手法を見つけたいと考えていた時に、偶然インターネットで目にしたのが、アクター株式会社のWeb広告。Web広告についての知識がなかったので、一から教えてもらいたい思いで連絡しました。
アクター株式会社に依頼した決め手は?
H様:当時使用していたホームページは、岡山店の開店時に作ったもので、特に更新を行うこともなく、十分に活用できていなかったため、ホームページからのお問い合わせは年に数件しかありませんでした。そうした状況をアクターさんに伝えたところ、ホームページのどこを変えたらよいか、変えることでどんなメリットが生まれるのか、Web広告をどのように展開すればよいのかなど、専門知識のない私にも分かりやすく教えてくれました。目指す方向性に向かって、何をどのようにすればよいのかといったねらいや手法を、実例を示しながら具体的に説明してくれるところが気に入って、アクターさんにWeb広告全般をお任せすることに決めました。
現在に至るまで、具体的にはどのような取引をされていますか?
H様:2015年の夏から、LPの作成やWeb広告をお願いしたのと並行して、ホームページのリニューアルを依頼しました。それまでは高級感を打ち出した硬い印象のサイトでしたが、アクターさんのアドバイスを受けて、ターゲット年齢の女性が好む雰囲気で、振袖のかわいらしさが伝わるデザインに変えました。ターゲット層からの見え方や、クリックするボタンの位置など、細部に至るまでよく考えてくれています。また、イベントの情報をタイムリーに配信するために、イベント専用のLPを毎月作成し、それを踏まえたWeb広告を展開してもらっています。このほか、月に一度はアクターさんとミーティングの場を持ち、プロモーション戦略を一緒に検討しています。
ミーティングではどのような話を?
H様:ホームページの集客数や、Web広告の費用対効果といった数字の報告と分析結果をレポートしてもらっています。それを踏まえて、翌月以降のWeb広告の量や見せ方、ホームページの改善点を検討し、改良すべきところはすぐに対策を取っています。さらに、他社と差別化を図っていくためにどうすればよいのか、といったことも話し合っています。このサイクルを毎月行っているので、ホームページはどんどん良くなっていると感じています。
取引が始まって、具体的にどのような効果が得られましたか?
H様:以前は年に1、2件しかなかったホームページからのお問い合わせが、今年度には年700件ほどになる見込みです。この数字には、検索してホームページを訪れた人のほか、ディスプレイ広告やリスティング広告を経由した人も含まれています。最近では、「京呉服好一」と店名を入力して訪問してくれる自然検索による流入が増え、非常に手ごたえを感じています。コストをかけてでも、最初にターゲット層を絞ってディスプレイ広告やリスティング広告といったWeb広告を効果的、集中的に投入したことで、認知度が高まり、自然検索数も増えました。そうして、Web広告の露出を下げて広告費を抑えるという流れにもっていくことができました。まさしくこれは、アクターさんが最初に語ってくれた理想の形なので、とてもうれしいですね。
Web広告を始めてどのような変化がありましたか?
H様:ホームページからの来店予約が増加したことで、ホームページやWeb広告の力をスタッフも実感していると思います。ホームページが閲覧されるためには地道な更新が不可欠なため、スタッフにブログやイベント情報の更新を任せています。アクターさんには、スタッフ向けの説明会を通して、更新頻度の重要性や、検索にひっかかりやすいキーワードなどについて説明してもらいました。目的や効果的な手法を理解できたことで、スタッフも意欲的にブログを更新してくれるようになりました。
実際の業務でも何か変化がありましたか?
H様:実際、ホームページから来店予約が多く入るようになり、スタッフもやりがいを感じてくれているようです。スタッフの働き方も変わりました。訪問営業がメインだった頃は、道路の渋滞や共働き家庭の増加により、一日に数件のお客様にしか会えず、効率がよくありませんでした。現在は、来店予約やカタログ請求を申し込まれたお客様に、電話やメールで折り返しのご連絡をするので、効率的にアプローチできるようになりました。「お問い合わせありがとうございました」とお礼の言葉から切り出せる電話なら、スタッフのプレッシャーも以前より格段に少ないでしょう。
京呉服好一様にとってアクター株式会社はどのような存在ですか?
H様:当社にとって、なければ困る会社です。私の知らない分野を補い、性格もよく理解してくれて、当社を大事に考えてくれていると感じています。アクターさんと一緒に取り組んできたことに、きちんと数字も付いてきているので、とてもありがたいです。今後、個人情報の保護の流れはますます厳しくなっていくと思うので、インターネットによる情報発信や、自然検索によるホームページへの到達数をさらに増やすことが大切だと思います。アクターさんは、常に新しい動きにアンテナを張っている会社なので、これからもそういった変化に対応できるホームページ、プロモーションを一緒に考えていってほしいです。